農薬とは?

農薬は農作物を作る上で役に立つ強力な化学薬品で、農業を効率よくしたり、農作物を保存するのにも使われます。膨大な種類の農薬がありますが、農林水産省に登録されている農薬の数は約5千種類。

殺菌剤、防黴剤(カビを防ぐ)、殺虫剤、除草剤、殺鼠剤(さっそざい:畑を荒らすネズミから農作物を守る)、植物成長調整剤(植調とも表記される:植物ホルモン剤などで農作物の成長を促進させたり抑制させたりする)、誘引剤(害虫をおびき寄せる農薬)等の種類があります。他にも微生物を用いる微生物農薬や天敵昆虫を用いる天敵も薬ではないが農薬と見なされている。農薬取締法にもとづいて登録されたものを農薬としているわけです。

安全性

当然ですが、農薬取締法という法律で規制しなければならないほど危険なものです。農業を行っている人達に農薬中毒などの急性中毒症状を起こす方が毎年いらっしゃいます。もちろん物によりますが、決して安全なものではありません。

人体に有害だとされた農薬は当然国内で販売や使用が禁止される事になります。しかし農薬自体の生産は続けられ、海外(後進国など)に輸出されるケースがあります。そしてこの問題のある農薬を使用した農作物が日本へ輸入される(農薬ブーメランというらしいです)という問題があったりします。この場合、ポストハーベスト農薬も加わって更に危険な農作物になってしまいます。